最近よくペットを取り扱ったTV番組を見ますが、実際に犬や猫に癒しを求め、飼い始める人が増えています。しかし、一方で飼い始めたはいいが、飼えなくなってペットを手放してしまう人も増えていると言います。
以前、猫を飼うメリットとデメリットを取り上げましたが、今回は特にデメリットに焦点を当てて、猫を飼い始める前に知っておいてほしいことを発信します。
実際に猫を飼って感じた点や猫を飼っている人に聞いた意見をまとめました。これらをクリアして初めて、猫を飼って幸せになれます。じっくりと考えて、素晴らしい猫ライフにつなげてくださいね。
また、デメリットに対応するヒントや我が家でのやり方を「POINT」と言う形でご紹介しています。事前の確認、そして実際に困ったときはぜひ参考にしてください。
万が一、猫を迎え入れたあとで悩んでしまっている場合も、この記事を読み返し、猫ちゃんを迎えた日のことを今一度思い返してみてください。
ちなみにわたくし、銀ちゃんを飼って後悔したことは一度もありません
照れるにゃ・・・寝たふり寝たふり・・・
なぜ「飼うんじゃなかった」と後悔するの?
一般社団法人ペットフード協会の『令和4年 全国犬猫飼育実態調査』によると、2022年に猫を新たに飼い始めた人の割合は前年と比べて減少しており、一方で犬の飼育率・飼育頭数は増加しています。(出典:『令和4年 全国犬猫飼育実態調査』より)
ようやく新型コロナウイルスの影響も収まり、マスクを取り始めた昨今ですが、どうやら猫を新しく飼おうという人は減少傾向にあるようですね。特に20代の若い世代で減少傾向にあるようです。
動物を飼うのが禁止されたマンションとかだとそうなりますよね
そんな中でも、子供にせがまれたとか、ペットショップで抱いてみて可愛かったからなど、、癒しを求めて飼い始める人はもちろんいらっしゃいます。
そのように初めは良かったのに、結局「猫なんて飼うんじゃなかった・・・」と後悔してしまう事態が発生するのはどうしてでしょうか。
その理由についてまずは触れてみたいと思います。
人間の都合が主な理由です
例えば、次のような理由があります。
・想像以上に手がかかる
・思ってた以上に鳴き声などがうるさい
・意外と育てるのにお金がかかる・・・など
太字にした言葉をご覧ください。結局のところは「自分が思っていたのと違う」というのが主な原因。
ひどいものになると「大きくなって可愛くなくなったから」という理由で飼育を放棄する例もあります。子猫のときは可愛がって大きくなったらもう飼いたくなくなるという人もいるようです。
これは許せませんね、ありえないです!
本当にそう。家族なんだから成長もまた楽しみなはず。
想定と違うということはつまり、猫について事前に学んでいない、知らないということ。
猫を飼うことがいかに大変か、どのようなことを覚悟するべきなのか、事前にしっかりと認識することが非常に大切です。
わたしたちは、過去に猫を飼った経験があり、今の家庭状況なども総合的に考え、育てられると判断しました。
猫を捨てることは犯罪です
ちなみに、猫や犬を捨てることは犯罪です。『動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護管理法)』に違反し、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
途中で捨てるのは絶対ダメ!
このようなことにならないため、猫を飼う前には次の項目をしっかりと理解しましょう。
猫を飼った後に後悔しないために知るべき14の事実
それでは、猫を飼う前にぜひ知っていただきたいことをお話ししていきます。生き物を飼う上でごく当たり前のこともありますが、ぜひ最後までご覧ください。
何もかもが猫中心の生活になる
猫を飼い始めると、生活は一変します。そうです、猫中心の生活が始まります。
さぁ、これは思っている以上に大変ですよ
早朝に布団の上にドスンと乗られるか、にゃんにゃん鳴く声で起こされて一日が始まります。しかも結構な早朝に。
うんこやおしっこをすれば当然掃除が必要ですし、物を壊されても片づけていない飼い主の責任ですし、餌はきちんと計ってあげないと肥満になりますし、適度に遊んであげることも必要ですし、爪切りや歯磨きももちろん欠かせません。
かわいいからと言って抱っこしすぎたりしても嫌われるし、悪さしても叩いたりしてはいけません。本当に子供を育てるような感覚で向かい合う必要があります。
猫に関するアイテムが増えるため、家のレイアウトも大きく変えなければなりませんし、部屋も汚れてしまいます。掃除掃除の毎日。
暑い夏は熱中症にならないように対策し、寒い冬は冷えて体調を崩さないように注意しなければなりません。
「常に猫のことを考える」
その覚悟があって、まず、猫を飼うはじめの一歩を踏み出せるのです。
実際に猫ちゃんを飼い始め、「猫知識」や「猫ちゃんのことを常に考える習慣」を身につけたい!という場合は、試しに猫に関する本を読むことをおすすめします。
特に、雑誌『ねこのきもち』は、知識だけでなく、付録もついてくるので楽しいですよ。『ねこのきもち』では獣医師への相談も無料で出来るため、お悩みの解決にも役立ちます。わたしも年間購読しています。レビュー記事は下のリンクから!
手がかからないと思いきや意外と手がかかる
猫は犬と比べて散歩をしなくていいので楽だ、普段はかまってと寄ってこないので楽だと思っている方も多いのですが、いやいや、実際、猫は手がかかります。
散歩をしないかわりに、一緒になって遊んであげる必要があります。狩りの代わりにもなるこの遊びは、猫ちゃんのストレス解消にもなるため、とても重要です。
猫じゃらしだと、どうしても人の手が必要になりますが、ボール系は自分一人で遊ぶこともできます。おすすめはスーパーボールやピンポン玉のように跳ねるボール。銀ちゃんもスーパーボールを一人で一生懸命追いかけています。
また、猫ちゃんが自分一人で遊べる「電動猫じゃらし」も販売されています。有用ですが、それだけに頼るのもなかなか難しいところ。これについては、以下の記事で詳しく書きました!
また、猫は動物の中でもトップクラスで清潔な動物です。自分で毛づくろいをしてきれいさを保ちます。ですが、だからと言って完全にほったらかしにしていいわけではありません。
ブラッシングや爪切り、歯磨きなど、猫ができない細かなケアは飼い主がする必要があります。
猫はどうしてもクールでご飯のときだけ寄ってくるような印象がありますが、ご飯をあげて、「はい、終わり」ではありません。
なんでもかんでも口に入れて噛む
気になるものを見つけるとなんでも口に入れようとする猫もいます。
子猫の時期のときや猫のストレス状態などにもよりますが、電源コードを噛んで切断したり、画鋲を口に入れようとしたりするので大変危険。
ユリ科の植物など、猫にとって危険な植物もありますので、十分に注意する必要があります。
もちろん、私たち人間が食べる食品の中にも危険なものがいっぱいあります。おいしそうなにおいにつられて、猫ちゃんたちがパクっとしてしまうことは多々あります。
以下の記事で猫が食べたらダメな危険な食べ物をまとめています。ぜひ参考にしてください。
>>【重要】猫が食べたらダメな危険な食べ物をまとめました
銀ちゃんもモノをかじる傾向がありますねぇ
わたしも銀ちゃんにイヤホンケーブルを切断させられたことがあります。ですが、猫が悪いわけではありません。これは、飼い主が片付けるなどして、きちんと気を付けて対処すべき問題なのです。
家の中に危険なものが出しっぱなしになっていないかを常に確認して、その状態を保つことが肝心。
どうですか、手間だなぁと感じてきましたか?
抜け毛がすごい
猫の抜け毛は大量です。
もふもふの冬の毛と固めの夏の毛の生え替わりの時期である「換毛期」では特に抜け毛が多く、通常の約10倍以上の毛が抜け落ちます。
毎日毎日部屋の掃除をしても一向になくならない。ブラッシングを毎日しても、どんどん抜ける。
しかも服につくとこれがまたやっかいで、外出時はコロコロ(粘着テープ)で毎回毛を取らなければならない。洗濯したての服にも、もちろん毛はまみれています。
銀ちゃんの場合は毛の色が明るいので、毛が目立つ暗い服が着にくい
定期的なブラッシングケア、毎日のお掃除など、今の生活より手間が増えてしまうのは避けられません。
ブラッシングケアには、我が家では手袋型の抜け毛ブラシを使っています。
こちらの記事で丁寧にレビューしていますのでよろしければどうぞ!
>>【初心者向け】猫の抜け毛対策のブラシは手袋型が使いやすくておすすめ!
うんこもおしっこも当然臭い
動物を飼うということですので、当然、うんこやおしっこを排泄します。食べたら出る、当たり前の話ですよね。そして、猫のうんこ(おしっこもですが)、これがまた臭いです。
犬のように散歩したときに排泄というわけじゃなく、猫は部屋の中に設置した猫用トイレで排泄します。昔と比べてずいぶん猫用トイレも進化して、防臭できるようになりましたが、それでもやはり臭いものは臭い。狭い部屋なら一瞬で部屋中が臭くなります。
ただし、臭いからと言って、安易にアロマオイルなどを使用するのはNGです。実は、アロマオイルは猫ちゃんへ健康被害を及ぼすからです。
毛玉や食べ物を吐く
猫を飼っている方や、知識をお持ちの猫好きさんだと当たり前のことですが、猫は吐きます。
毛玉の場合、猫は舌で体をなめるて体を清潔に保つグルーミングのときに、抜けた毛を一緒に飲み込んでしまうのが原因。通常は便と一緒に排泄されるのですが、追いつかないときは吐くことで毛玉を体外に排出します。
病気でも何でもなく、通常の猫の行動です。ベットの下に入り込んで吐いたり、大切なものの上に吐かれるかもしれません。
銀ちゃんはベッドの下に入り込んで手が届かない奥の方で毛玉を吐いたことがありました。
部屋がごちゃごちゃする
猫を飼うと、おもちゃやフード、トイレにキャットタワー、それとケージに餌皿などなど新しく準備するものがたくさんあります。
猫を飼うと一気にモノが増えます。特に部屋に設置するトイレやキャットタワーは部屋を一気に圧迫し、ごちゃごちゃさせる原因に。
おもちゃやフードも出しっぱなしでは猫がいたずらしてしまうので、収納スペースを確保する必要があります。今までのお部屋のレイアウトを一変させなければならない場合も。
猫を飼うことで家の中に物が一気に増えるのは避けられません。
個人的に、いや、個猫的に餌は出しっぱなしで一向にかまいませんが
大切なものを壊される
猫には人が大切にしているものがどれかなんてわかりません。わかるはずもなし。
ですので、躊躇なく壊します。
ピョイと高いところへ飛び乗った時に物が落ちて破損、置きっぱなしにしていたイヤホンは噛みちぎられてワイヤレス状態に、写真立てはきれいにお辞儀・・・などなど。
すべては飼い主のスキの甘さが原因。猫は悪くありません。
夜中に大運動会で睡眠不足
猫は急にドタバタ走ります。
主に真夜中や早朝に多く、まるで短距離走や障害物競走のようなので運動会と言われますが、これが実はなかなか手強い。
なぜなら、運動会はたいてい突然始まります。唐突におもちゃで遊び出したり、キャットトンネルに突っ込んでスライディングなどなど。当然、騒音や場合によっては物理的にアタックされることもあります。
狩猟本能の名残でエネルギーが有り余ってるのが原因とされています。ですので、猫は悪くない。本能だから。ただし、人間にとっては家中をバタバタ走り回られると、睡眠どころではありません。
一般的に言われていますが、日中いっぱい遊んであげて体力を消耗させておくとよいでしょう。夜の運動会は長くて30分くらいで終わります。
猫アレルギーの人は十分に考えよう
猫と接触することによって、アレルギー反応がでる場合があります。
花粉症などと同じように、くしゃみや鼻水、咳などが症状として現れます。猫を飼う前に自分が猫アレルギーかどうか疑わしい場合は病院でアレルギーチェックを受けるのが賢明です。症状がひどくなると、呼吸器にも影響がでる場合があります。
万が一、家族に猫アレルギーの人がいる場合は、飼うかどうかの判断は慎重に行う必要がありますよ。
旅行や外出がしづらくなる
猫を飼うと気になって外出や旅行がしづらくなります。
えさやりや水の入れ替え、トイレの掃除は毎日毎回行うのが当たり前ですが、旅行をして長期間家を空けるとなると心配です。一泊程度の国内旅行ならまだしも、1週間レベルの旅行となると通常はペットホテルやペットシッターにお願いしたり、知人に預けたりする必要があります。
ペットホテルやペットシッターは費用が別に発生しますよね。
頻繁に旅行するような旅行好きの人は、何かしらの影響がでることを覚悟する必要があります。
なお、猫は家に誰もいない方がストレスを感じないので、当猫にとっては家に誰もいないほうがよかったりもしますがね。
ちなみに我が家では銀ちゃんを迎えてから2泊以上の旅行はしていません。1泊の場合は近くの動物病院がやっているペットホテルにあずけています。1泊3000円くらいです。個人的に思うのは、やっぱり病院や獣医師が関わると安心感が違いますよね。
ちなみにペットシッターだと、獣医師が監修しているペットシッターでオリーブシッターがあります。スタッフも全員有資格者の女性でとにかく安心・安全をモットーにしています。
将来的に転勤はありませんか
将来、出張や転勤で猫を飼えなくなる可能性は現時点でありますか?
現状、ペット可なマンションや一戸建てに住んでいるので飼えるよという場合でも、万が一転勤となってしまうと次の住居はペット可ではないかもしれません。
転勤の可能性がある人はその時どうするのかを考えておく必要がありますが、頻繁に転勤がある場合は、猫を飼うのをあきらめるのも選択肢の一つです。
お金がかかる
当然、猫を飼育するので費用が発生します。
毎日のご飯代はもちろんのこと、トイレ用品やおもちゃ、その他アイテムまで揃えると結構な出費になります。そのほかにも、ペット保険やワクチン代、病気やけがになったら治療費も必要になります。ただし、コスパを重視するあまり、極端に安いフードには避けるのが賢明です。
猫を飼うとお金がかかる。当たり前でいて、もっとも重要なポイントです。
別れの時が必ず来る
生き物を飼うのですから、命は有限です。必ず別れの時がきます。
一般社団法人ペットフード協会で猫の平均寿命の調査を行ったところ、2020年は15.45歳でした。(出典:『令和2年 全国犬猫飼育実態調査』より)
つまり、だいたい15~16年で猫は亡くなるということです。ペットロス(ペットを亡くしたときの飼い主の精神的な落ち込み)を理解し、死を受け入れる心構えはありますか?
飼うんじゃなかったと思わないために まとめ
飼うんじゃなかったと思わないために、事前に知るべき事実をあげましたがいかがでしたか?
今一度まとめてみますね。
◆飼うんじゃなかったとならないために事前に知っておくべき事実
- 何もかもが猫中心の生活になる
- 手がかからないと思いきや意外と手がかかる
- なんでもかんでも口に入れて噛む
- 抜け毛がすごい
- うんこもおしっこも当然臭い
- 毛玉や食べ物を吐く
- 部屋がごちゃごちゃする
- 大切なものを壊される
- 夜中に大運動会で睡眠不足
- 猫アレルギーの人は十分に考えよう
- 旅行や外出がしづらくなる
- 将来的に転勤はありませんか
- 費用がかかる
- 別れの時が必ず来る
これから猫を飼い始める段階で、気になったりこれはダメだと思っているのであれば、猫はまだおうちに迎えるべき時ではありません。
すべてを悩むことなくOKと受け入れられて初めて猫を迎え入れる第一歩を踏み出したと言えます。
人も猫も悲しい想いをさせないために必ず確認してくださいね
猫ちゃんたちは最後まで面倒見てください。銀次朗からのお願いですにゃ。
以下の記事では猫を飼うメリットについても解説しています。デメリットを把握出来たらぜひご確認ください。
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